WRITTEN BY

山﨑 ローソン

どもっ、ローソンです。
本日ご紹介するのはゲイ業界でよく使われる、体型を表す言葉『GMPD』です。

GMPD=ガチムチポチャデブ

GMPDは、『ガチ』『ムチ』『ポチャ』『デブ』という4つの言葉の頭文字をとった言葉です。
ガチ(ガッチリ)は筋肉質な人、ムチ(ムッチリ)は筋肉と脂肪が両方ある人、ポチャ(ぽっちゃり)は小太りな人、デブはそのまま太った人といった分類です。

中性的な人は意外とモテない

ノンケの方だと中性的な人や女性に間違われるようなタイプの人が『ゲイっぽい』とされがちですが、ゲイ業界を見渡すとそういうタイプって意外と少ないんですよね。
理由は様々ですが、僕は「ゲイは男が好きなのであって、女性の代替品として男を見ているわけではない」からではないかと考えています。

一方でゲイから人気が高いのは、男らしさを感じる人です。
坊主に近い短髪、アゴヒゲ、アウトドアブランドの服、サイズの大きいバックパックなどを身につければあっという間に量産型ゲイの完成! 女性でいうとCanCam見て全身整えた感じです。
そして、女性がダイエットをしてスリムな体型を目指すように、ゲイは男らしさの象徴である筋肉を追い求め筋トレに励むのです。

SG(スーパーガッチリ)

さて、筋肉がある人がモテるのはこれでなんとなくわかっていただけたと思うのですが、なぜ太った人までがGMPDという一つの言葉にまとめられているのでしょうか。
僕自身なんでなんだろうなーと思って友達に相談してみたのですが、その子がちょうどよい記事を見つけてきてくれました。
元ゲイ雑誌編集長の冨田格さんが書かれた記事です。

サンドウィッチマンはなぜ「ベア系ゲイカップル」と思われたのか?〜アジアの「ベア系ゲイ」の定義
http://life.letibee.com/sandwichman-jr/

GMPDという言葉が生まれるより前に、SG(スーパーガッチリ)という言葉がありました。
この流れを組んで生まれた言葉と考えると、GMPDに分類されるぽっちゃりとデブは筋肉がある前提と考えられます。本文中で言っているところの体育会系デブですね。
僕の周りはオタク関連でつながっている方も多い関係で文化系デブに分類される人が多く、こういったタイプを表す『文デブ』という略称も最近は広く使われています。

自分の需要ってなんだろね

Podcastでも話しているのですが、僕やもっきーが行っているゲイバーはデブ専の人が集まるお店で、それもあるのかゲイ業界における体型の重要性はとても強く感じます。
デブが好きな人もいれば細が好きな人もいて、どの体型にも必ず需要があるのがゲイ業界なんだと思います。

中性的な人が少ないとは書きましたが需要がまったくないわけではなく、個人的な印象としてはバイセクシャルの人やノンケに近い人からは人気のようです。
こういった用語でラベリングされるのは嫌な気がする人もいるとは思うのですが、自分のことを好きと言ってくれる人に出会うきっかけになることも多いので、うまく利用していくのが吉…かなぁ?