どもっ、ローソンです。
本日はゲイのセックス時のポジションと、それに関連する用語としてバニラセックスについてご紹介。
ポジションについてはBLなどで見かける機会もあるので、ノンケ男性より女性の方が詳しかったりするかもしれませんね。
ゲイのポジション
ポジションとは、ゲイ用語でセックス中における役割分担のことを指します。
いわゆる挿れる側・挿れられる側ですね。
挿れる側はタチや攻め、挿れられる側はネコや受け、どちらもできる人はリバと呼びます。
リバの中でもどちらをやりたいかの傾向がある人は、タチ寄りリバといった表現をしています。
BL業界だと攻め・受けと表現されることが多いですが、ゲイの間では攻めについてはあまり使う機会がなく、ほとんどの人がタチと言っています。
受けについては比較的使われることが多く、ネコと受けどちらも併用されていますね。
ただし文字の表記に少し違いがあり、カタカナでウケと書く人が多いです。これはおそらくタチと併せて使いやすいような表記ですね。
(そういえば攻めをセメと表記している人はあまり見ないような……)
それから、ちょっとおもしろい表現として、記号を使ってポジションを表記することもあります。
タチは凸、ウケは凹、リバは回です。
形からなんとなくわかると思いますが、タチのでっぱりがネコのへこみに入るという理由で使われています。
そしてそのどちらもやる人はそれが合わさったような形として回が使われているようです。
よくある誤解 ウケ=女役、ではない!
ノンケや初心者ゲイにありがちな誤解として、ウケをやる人は女性的な人と思われるケースが見受けられます。
いわゆるオネエやトランスジェンダーと誤解されたり、庇護欲を掻き立てられる可愛い人はみんなウケだろうと思われたり……。
これについては完全な誤解で、筋骨隆々なウケもゴロゴロいますし、そんなウケを線の細い色白の少年がタチ役となってセックスすることも珍しくありません。
本人の性格に起因する部分もありますし、肉体的な問題(挿れられるのが痛い、挿れる側をやろうとすると萎えてしまうなど)によってポジションを決めている人もいます。
ゲイはウケ人口が多い?
さて、男女間のように生まれつきセックス上の役割が決まっているのと違って、ゲイのポジションは自分自身で決めることになります。
となるとその割合に偏りも出てくるわけで、SNSなどでよく言われているのがゲイはウケばかりという説です。
特にリバは実質ウケであるというパターンが多いと言われていて、ウケ寄りリバはほぼほぼウケ、タチ寄りリバもたいていはウケのほうが好きとSNS上で揶揄されたりします。
その説の信憑性は実際の調査があるわけではないのでなんとも言えません。
リバである僕の場合だと、タチで得られる快感はいわゆるオナニーで得られる快感との差が少なく、ウケで得られる快感は一人でやってもイマイチに感じたりします。
ただ、ウケをやるには本人の特性や訓練が必要だったりするので大変そうな印象なんですがねぇ。
バニラセックス
さて、これまでお話してきたポジションはアナルセックスを前提として生まれた言葉ですが、実はアナルセックスをしないゲイも世の中にたくさんいます。
こういったセックスを業界用語でバニラセックスと呼びます。
定義はわりとふわっとしていますが、単純に挿入しないセックスは全てバニラセックスと呼ぶことが多いです。
手や口を使ったり、キスをしたりといったものが中心ですね。
性器の挿入を伴わないで、指やおもちゃで穴をいじったりする行為も一応バニラセックスと言いますがこのあたりは人によってですね。僕はバニラにカウントします。
もう少しハードな、例えばSMプレイなどは挿入がなくてもバニラセックスにカウントしないことが多いです。
こういったブレがある表現なので、◯◯だからそれはバニラではない! というのは無粋かなと思います。
また、ポジションはアナルセックスを前提に生まれたと書きましたが、実はバニラセックスのときにもポジションを意識することがあります。
バニラだけど相手をめちゃめちゃに責めたいバニラタチといったタイプの方も。
バニラウケは正直それマグロなのではと思います。(※個人の見解です)
どうしてバニラ?
なぜこういったソフトなふれあいにバニラという言葉が使われているのでしょう。
バニラという言葉には、アイスクリームのバニラ味のように、平凡で当たり障りがないというところから使われだしたそうです。
アナルセックスのことをハードコアと表現したりするのでその対義語として生まれたのかもしれないですね。
バニラセックスが好まれる理由
バニラセックスをするゲイ人口はわりと多いです。
アナルセックスの場合だとポジションの不一致が起こったり、事前の準備が必要だったりと面倒なことも。
お互いにウケ同士やタチ同士で付き合ったのでセックスはもっぱらバニラというカップルの話もよく聞きます。
また、粘膜はやはり傷つきやすいので、
「今日は後ろは使えないからバニラで!」
とウケから言われた経験も僕自身何度もありました。
そういったネガティブな感情からの逃げとして使う人もいれば、バニラセックスのほうが楽しめるという人ももちろんいます。
キスや触り合いが中心なのでコミュニケーションが生まれ、より愛情を感じられたりもします。
これは男女間でも同じことが言えるかもしれませんね。
ゲイの中でも多様性がある!
今回の記事では、ポジションやセックスの内容にそれぞれ名前があることをお伝えしました。
それと同時に意識しておいてほしいのが、それらを理由にその人の性格や性質に特別な傾向はないということです。
ポジションの項目でも述べたとおりタチだから男らしい、ウケだから女性的ということはありません。
アナルセックスをする人は変態といったことももちろんありません。
そもそもですがゲイはこういう人だという偏見をノンケから向けられる機会も多いのですが、ゲイの中でも人それぞれに違いがあります。
セクシュアリティやポジションによるラベリングはあくまでその人の一面でしかないので、ラベリングの向こう側にいる人に目を向けるようにしてくれると嬉しいです。